死者・不明者1000人超=広範囲で津波、被害拡大―東日本巨大地震
時事通信 3月12日(土)
東北や関東地方を襲った「東北地方太平洋沖地震」は、12日も各地で被害の報告が相次ぎ、死者・行方不明者は1000人を超える見通しとなった。警察庁によると、死者は岩手、宮城、福島各県を中心に午前8時現在で計217人が確認され、行方不明者は681人。これ以外に仙台市若林区で水死とみられる200~300人の遺体が見つかったほか、宮城県名取市の海岸で100人程度の遺体が見つかったとの情報があり、被害はさらに拡大する恐れがある。
一方、東京電力によると、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の正門付近で、通常の約20倍の放射線量が検出された。放射性物質が漏れた可能性があるという。
各県や総務省などによると、宮城県気仙沼市や岩手県の太平洋側では大規模な火災が発生。気仙沼市は津波で市街地の3分の1が水没し、気仙沼湾に浮かぶ大島の4集落が壊滅状態となった。
岩手県陸前高田市は8割が水没、宮城県女川町もほぼ壊滅状態という。宮城県によると、県内の高校や病院など計423カ所に約6万人が避難、救助を待っている。
また防衛省は、福島県南相馬市の約1800世帯が壊滅状態としている。
気象庁は12日午前3時20分、国内の全66予報区で大津波警報、津波警報、津波注意報のいずれかを発令した。全予報区での発令は初めて。
JR東日本は、宮城・岩手両県で地震後に乗務員と連絡が取れない列車が計4本あると発表した。
東電によると、福島第1原発2号機は冷却機能が停止。1号機も原子炉格納容器内の圧力が上昇したため、破壊を防ぐため弁を開く。微量の放射性物質が放出される恐れがあり、政府は半径10キロ以内の住民に避難を指示した。
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